ピラティスとは? | What’s pilates?
ピラティスはいつから、どこで、始まったの?
ピラティスは、第一次大戦中(1914-18年)に、ドイツ人で看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が、傷病兵のリハビリとして教授したエクササイズが、始まりとされています。
第一次世界大戦が勃発したころ、ジョセフは、ボクサーとともにイングランドツアーをしていましたが、その時、彼は在住外国人としてランカスター近くの収容所に拘束されました。
収容所では、拘留者の先頭に立って日課のエクササイズプログラムを指導していました。
当時インフルエンザが流行した時も、彼が指導しエクササイズを行っていた者の中で、体調を崩した人はいなかったそうです。
そのことが、収容所のリーダーの目にとまり、マン島の病院で病棟勤務員としての仕事に就くことができたそうです。
その時代の看護は、ただベッドで安静にすることであり、それは筋萎縮、有酸素容量の欠乏、免疫力の低下をもたらしていました。
ジョセフのエクササイズは、患者の回復力を早め、2次感染を避けるのに役立ちました。
また、この病棟でベッドの枠にスプリングを付け、最初のエクササイズ器具『キャデラック』作りました。
と言うことで、ピラティスが生まれたのは、イギリスでした。
ピラティス氏とはどんな人?
ジョセフ(Joseph Hubertus Pilates)は、 1883年12月9日ドイツのデュッセルドルフ近郊のメンヒェングラートバッハ(Monchengladbach)に生まれ、 1967年8月にニューヨークのレクサス・ヒル病院で、83歳でこの世の人生を終えます。
ジョセフは、子供の頃から虚弱体質で、くる病、喘息、リウマチ熱に苦しみました。そんな病弱な自分鍛えるために、ボクシング・ヨガ・座禅・体操・武術などで身体を鍛えました。
1910年27歳の頃、イギリスに渡り、ボクサー、サーカス、ヨガや武術を学び、上述のエクササイズの方法(ピラティス)を考案しました。
1918年35歳の頃、ドイツに帰国し、その7年後の1925年にはアメリカに渡り、自分の考案したエクササイズを広めるためにニューヨークにスタジオを開きました。
徐々にスタジオに通っていたダンサーや俳優の間で話題となり、ピラティスのうわさは人々に広がっていき、スポーツ選手やセレブなどもスタジオに通うようになりました。
1934年51歳の時、ピラティスメソッドを紹介しながら健康管理のあり方を示した「Your Health」出版。
このときすでに「50年後の世界でこそ私の理論が役立つ」との予言をしていたそうですが、まさにその予言通りに、ピラティスは現代人の健康維持エクササイズとして盛んに利用されています。 1967年の没後も、彼の教えを受けた弟子達によってピラティスメソッドは広められていきました。 2000年頃からアメリカでメジャーとなりはじめ、その後に日本でもブームが到来しています。
さらに、1945年62歳の時、「Return to Life Through Contorology」」を出版しました。
ピラティスの6つの基本
1.正しい呼吸
ピラティスの呼吸法は胸式呼吸です。胸式呼吸とは、普段から意識せずに行っている普通の呼吸法なのですが、正しい呼吸を意識することはとても大切です。完全に息を吐ききってから、体全体に酸素を送り込むように吸い込みます。 全ての筋肉が刺激され、活性化していきます。
2.センタリング(身体の中心部を意識する)
ピラティスでは、全てのエクササイズで体の中心を意識した動きを行うのが基本です。
3.正確な動き
ピラティスでは、それぞれ目的があり「正確な動き」を意識することが大事です。たくさん運動するよりも、正確に運動することに意義があります。また、一つ一つの細かい動作も全て意識を集中し、正しく動かす事で、その効果がより大きくなります。
4.筋肉のコントロール
ピラティスでは、全ての動きをコントロールするのが基本です。勢いだけで動かすことはありません。コントロールすることにより、安全なエクササイズにつながります。
5.集中力
ピラティスでは意識をし、正確な動きをひとつひとつ集中して行います。各部位の動かし方等、細かい動作のすべてにまで意識を集中して行うことが大事です。
6.フロー(流れるような動き)
流れに乗ってスムーズに一連の動きを、エクササイズしていきます。 スムーズな動きにより、リラックスした状態になります。